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目標設定が高すぎると失敗する

こんにちは、鈴木です。


「目標や理想を下げると成功する?」


私は精神科クリニックの患者さんたちと直接、数年にわたって関わりをもってきました。

数年間にわたって関わってきて感じたことの一つが、高すぎる目標や理想を掲げてしまうということ。

結果として、達成できず、挫折し、かえって症状を悪化させてしまうケースが多かったことです。


そしてこれは、精神科の患者さんだけの話ではありません。

仕事に悩んだり、職場の人間関係に悩んだりして、自分に自信をなくしている人も同じなんです。


問題は今の自分の現状に比べて、高すぎる目標や理想を設定してしまうことです。

つまり、自分で自分に高すぎるハードルを設けて、越えられずに失敗するということです。

では、なぜ自分に越えられないような高いハードル、つまり目標・理想を掲げてしまうのでしょうか?


理由は以下のように3つあります。


1)早く達成して自分に自信をもちたいという焦り

2)達成して周囲を安心させたい、認めてもらいたいという願い

3)自分自身の現状を正確に判断できないジレンマ



順を追って説明します。


1)早く達成して自分に自信をもちたいという焦り


自分に大きく自信を失った状態というのは辛いものです。

だから早く何かを達成して、自信をもちたい。

その焦りがハードルを上げてしまうのですね。

例えば、半年は休養した方がいいのに、1か月で復職しようとし、できない・・・というケースです。



2)達成して周囲を安心させたい、認めてもらいたいという願い


自信を失った人、休職している人は特に、周囲に申し訳ないという想いが強くあります。

その想いから、これ以上心配をかけたくないという気持ちがあります。

また、高い目標を達成することで、周りに認められ、そういう自分に価値を感じたいとも思うようです。



3)自分自身の現状を正確に判断できないジレンマ


今の自分の状態・置かれた状況がどういういものか。

その判断が正確にできないために、無理な目標設定や理想を追い求めてしまいます。

それは自信を失って自分を信じられないことも要因でしょう。



こうした3つのことが原因で、同じ失敗を繰り返してしまうのです。

では、どうしたら目標や理想を達成できるようになるでしょうか?


答えはそんなに難しい話ではありません。



目標や理想を下げるだけ。



「え?それだけ?」と思う人もいるでしょう。

確かに理屈としては極めてシンプルな話になります。

しかし、実際に自信を失った人にとっては、容易なことではないんです。


高い目標を早くクリアしなければ、自分は立ち直れない。

そう固く信じている人にとって「下げましょう」という話は、にわかには受け入れがたい話です。


下げた目標をクリアしたからといって、一体何になるのだ?

そもそも、目標を下げること自体、甘えていることになるのではないか?

そんな風な抵抗を覚えて、なかなか目標を下げられないようです。


しかし、一足飛びに高いハードルをクリアしようとすれば、誰だって失敗するんです。

低い目標を確実にクリアすれば、その次の目標を立てられます。

そして一つ、また一つと目標をクリアすることで、着実に力がついていきます。


その結果として、当初は高すぎたハードルでしかなかった目標を、遂にはクリアできるわけです。

つまり、目の前の第一歩を自分の足で踏むということが、最も大切なことなのです。


目標を下げるということは、甘えることでも安易になることでもありません。

また、達成しても無意味だといった単純な話でもありません。


目標を下げるということは、はるか彼方の頂きに目を奪われることではなく、
目の前の一歩にしっかりと目を向け、確実に一歩を踏み出すことに他なりません。


目の前の一歩の重さ、そして希望。


それは目標や理想を一旦下げることで、初めて体感できることだったのです。

カウンセリングやセミナーでは、こうしたことを一緒に考えていきます。


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